投稿日: Dec 15, 2020
AWS IoT Core で、新しい IoT ルールアクションがサポートされるようになりました。このアクションでは、各デバイスからのメッセージを、Amazon Managed Streaming for Apache Kafka (Amazon MSK)、あるいはセルフマネージドの Apache Kafka クラスターに対し直接配信し、一切コードの記述は行わず、データの分析と可視化を行うことができます。
多くの Apache Kafka クラスターは、Amazon Virtual Private Cloud (VPC) 内で実行されているため、Apache Kafka アクションには VPC 配信が必要です。この、データの VPC への配信には、VPC アクションが併用されます。他のルールアクションと異なり、VPC アクションは設定を必要としません。Apache Kafka アクションのために VPC 内の送信先を指定することで、自動的に有効になります。
Apache Kafka アクションおよび VPC アクションを使用すると、Amazon MSK、もしくは VPC 内の EC2 で実行されている Apache Kafka クラスターに対し、データを送信するためのルールを作成できます。たとえば、数百万の家庭に置かれた電力計センサーからの読み値により、電力消費の分析とレポート作成を実行することが可能です。
Apache Kafka アクションは、AWS Secrets Manager と統合されています。また、ユーザー名やパスワードでの認証、証明書ベースの認証、Kerberos 認証といった、Apache Kafka が使用する認証手段もサポートしています。
Apache Kafka アクションは、AWS IoT Core が提供されているすべての AWS リージョンでご利用いただけます。今回の追加により、AWS IoT Core は 21 のアクションタイプをサポートするようになりました。この機能の詳細については、Apache Kafka アクションのドキュメントを参照してださい。
AWS IoT Core は、インターネットに接続されたデバイスから、クラウドアプリケーションやその他のデバイスに対し、簡単かつ安全に通信するためのマネージド型クラウドサービスです。AWS IoT Core では数十億個のデバイスと数兆件のメッセージをサポートしており、それらのメッセージを AWS エンドポイントや他のデバイスに確実かつセキュアに処理してルーティングします。AWS IoT Core を使用すれば、アプリケーションがインターネットに接続されていない場合でも、すべてのデバイスを常に追跡して通信できます。また、AWS IoT Core では、インフラストラクチャを管理することなく、AWS Lambda、Amazon Kinesis、Amazon S3、Amazon Timestream、Alexa Voice Service などの AWS や Amazon の各サービスを簡単に使用して、コネクテッドデバイスによって生成されたデータを収集、処理、分析、および実行する IoT アプリケーションを構築できます。