Ayaka さん ~ アソシエイト ソリューションアーキテクト
新卒で入社した会社で、ソーシャルゲームのバックエンドエンジニアとしてキャリアをスタートさせました。これが前職です。日頃からソーシャルゲームをプレイしており、ゲーム自体が好きだったことや、イベントで一時的な負荷が高くなるようなワークロードをどのように実装しているのかが気になったため志望しました。実際にチームで働くようになってからは、バックエンドのプログラミングによる開発業務や、運用業務として日々の業務の効率化を図るシステムの構築であったりをテックリードという立場で推進したり、スクラムマスターとしてチームそのものの回し方を学んだりしました。キャリアの後半では SRE として、全社のチームに対して運用業務の土台を整え、高速にリリースを回せるような支援を行っていました。
スキルのキャッチアップは、昔から技術の本で学ぶことが多いです。学生時代は(携帯を買ってもらえなかったため)人よりパソコンに触れ合う時間が長かったのもあり、ふと本屋を回っていたときに、メモ帳でできる HTML といった本が目に止まりました。ホームページを自分で作るということができるのであればチャレンジしたいなと思い、自分で本を読んで HTML を身につけました。その結果、高校時代には Web コンテストの出場や、学校の生徒向けのサイトの管理人を先生から任されることになりました。実際にサイトの管理は 1 台の学校のマシンに Linux をインストールするところからスタートでした。この時も Linux と初めて触れ合うことになり、本屋で『はじめての Linux サーバー構築入門 2021 』のような本を買って勉強をしました。このような学校での取り組みを知った先生から勧められてセキュリティキャンプというイベントに参加して、年齢の近くよりテクニカルに強い人たちと触れ合えたのも刺激的な思い出です。社会人になってからはカジュアルなリアルタイム対戦ゲームを作っていくことを通じてサーバーサイド、クライアントサイド共にスキルをキャッチアップしていくことが多くなり、ゲームなので一人で作り切るのは難しいので友人と共同で開発をすることで新たなスキルをキャッチアップしています。この場合もスタートはそれぞれ本を買って、お互いの学びを共有し合い、コードレビューし合うことで切磋琢磨することができました。
初めて言語を習得するには、1 つ言語を決めてその本を 1 冊やりきってみるのがお勧めです。なので、本でもただ体系的に概念を学べるものだけでなく、手順が紹介されており 1 冊通して一つの成果物が作れるような本をそのまま真似して一つのものを作り上げるという体験が大切だと思います。たとえば、初めて Web アプリケーションを作成するときには、『はじめてつくる Web アプリケーション 〜 Ruby on Rails でプログラミングへの第一歩を踏み出そう 』のような本を参考にしていました。書いたものが実際どんな影響を与えるものなのかを 1 行 1 行理解していく方法がいいかなと思います。一番最初はやはり HTML で静的なサイトを作るところが全ての始まりだと思います。始めるにあたってまずはメモ帳でもいいので、サイトを作成してみてください。『デザインの学校 これからはじめる HTML & CSS の本 [ Windows 10 & macOS 対応版]』といった入門書も参考になります。そして、HTML によるサイト制作を通じて一つサイトが完成したときに、自分がよく見るサイトと比較してみることで自分の興味がどこにあるのかを考えると自然と次のキャリアにつながっていくかなと思っています。たとえば、デザインや UI/UX に関わる部分に興味があればフロントエンド、静的なサイトではなく動的なサイトの仕組みが気になるなと思ったらバックエンド、そもそも HTML が描画されるまでの仕組み自体に興味があればインフラと自分の興味に沿った選択肢を取ることができると考えています。
現在、私の担当しているお客様は、ゲーム業界、メディア / エンタメ業界、ヘルスケア業界、金融業界など多岐にわたります。ゲーム業界のお客様に向けては、やはり開発のプロセスを知っていて、どのような業務にペインポイントがありそうかという土地勘があるため、お客さんがかかえている課題や今後の改善計画といった部分の会話をするアプローチをとることが多いです。前職のやり方しか知らないため、お客様のやり方がより優れているなと感心するシーンもありますし、前職のやり方ベースで改善を提案するといったこともあります。一方で、メディア/エンタメであったりヘルスケア、金融といった領域のお客様を支援するようになってからは、金融やヘルスケア業界特有の満たさなければいけないコンプライアンスによるアーキテクチャの制約であったり、メディア/エンタメでは、ライブストリーミングのサービスにおいて経験したことのない RTMP や HLS といったプロトコルやコーデックについてなど未経験の領域で前提知識が足りないなと感じることが多いです。この場合は、その領域に特化した本であったり、詳しい ソリューションアーキテクト( SA )に聞くことで業界のドメイン知識やトレンド、AWS としてどういった関わるサービスがあるか?といったところをキャッチアップしています。
Game TFC は、ゲームのインダストリーに特化したチームになってます。AWS のゲーム関連のサービスに関して、他の SA の支援であったりサービスチームとコンタクトをとったりして、よりゲーム関連サービスが使いやすい状態でお客さんの元へ届けられるようにするのが目的です。私自身、前職はゲーム業界にいましたが、ゲーム以外のチャレンジがしたいという理由で、インターネットメディアチームに所属しています。一方で、ゲームの経験も風化させることなく関わっていきたいなという希望があったので Game TFC に所属することにしました。TFC では、 Amazon GameSparks というサービスを担当しております。Amazon GameSparks は新しいサービスのため、これから機能拡張をしてよりたくさんのお客さんに使っていただけるよう、実際に今の機能やマイルストーンをお客さんに共有してフィードバックをいただき、それをもとに開発チームへとフィードバックを行い今後のマイルストーンやサービスの方向性といったところをディスカッションしています。TFC に所属することで担当サービスについていち早く情報が集まり、詳しくなり、さらにサービスチームとのコミュニケーションを通じで直接的ではないですがサービス開発の方向性に貢献できるのがメリットと感じています。