Koya さん ~ スタートアップ ソリューションアーキテクト

私は大学で博士号を取得した後、新卒として入社しました。入社後の研修を経て別のチームで働き、現在は主にスタートアップのお客様を担当する SA として、日々新しいビジネスを生み出そうとされている方々を技術的な面から深く支援しています。支援範囲は AWS に関する技術情報の提供だけでなく、お客様のフェーズに合わせたアーキテクチャーの提案やディスカッション、開発、運用時の疑問にお答えするなど多岐にわたります。また、社内ではフロントエンド関連サービスのスペシャリストとしても活動しており、社内勉強会の企画開催や社外での登壇なども行っています。プライベートでは 2023 年 4 月現在で 6 ヶ月になる息子がおり、最近離乳食を始めました。また息子の誕生から約 3 ヶ月、育児休業(育休)を取得しました。

まだ AWS に入社する前、インターンでお世話になっていたときに、育休を 6 ヶ月取得していた社員の方が「地球上で会社員の歴史はせいぜい 100 年、それに比べて子育ては人類誕生以来の営み。それを体験してみたかった」とおっしゃっていたのが印象的で、自分も育児に専念する時間が欲しいと思っていました。また実際のところ、私たち夫婦は共に両親が遠方におり頼ることができなかったため、育休取得は避けられませんでした。育休は約 3 ヶ月取得し、期間中は会社とは連絡を取ることもなく育児に専念することができました。育休を取得してみて、仕事とは違う、単純に知的労働か肉体労働かという軸で分けられないような大変さがあることを知りました。そして人生の先輩方が「仕事の方が楽」とよく仰っていましたが、その意味が分かりました。

入社以来、比較的自由な働き方が実現できているので、この点は子育てにも大いに役立っております。育休終了後も妻が不在の際には子供を見ながらミーティングに参加したりしています。先日もマネージャーとの1on1に子供と参加し、マネージャーにあやしてもらいました。育休を 3 ヶ月取得したいとマネージャーに相談した際には「遠慮してないですか?もっと長くなくていいんですか?」と、積極的な育休取得を後押ししていただきました。金銭面では Amazon のファミリーボーナス制度が大変心強く、育児休業給付金が給付されるまでの間を食いつなぐことができました。当たり前ですがみなさんは普段からしっかり貯金されることをおすすめします(笑)。

正直なところなかなか時間は確保できないので「一石二鳥」と「メカニズム作り」で何とかしようと試みています。例えばお客様のための技術調査でキャッチアップする、であったり、自分だけでやるのではなくメカニズムを作って仕事を分担できるようにする、などです。もう一つはいい意味で諦めることも実践しています。社内で非常に素晴らしいパフォーマンスを発揮されている先輩から「仕事はいつでもできるけど、子供との時間は今しかないよ。自分も子供が小さい頃は子供中心で、仕事はそこそこにしていたよ」というお話を伺って、今は子供中心で過ごすべき時期で、いずれ技術研鑽できる時期も来るだろうと思うようになりました。それまでは時間が取れないことで悩むこともありましたが、今の自分に合った時間の使い方が大事だと気づいてからはなんとなく心が軽いです。

社内異動が推奨されていることは認識していたものの、前のチームには満足していたためそこまで興味関心があったわけではありませんでした。しかし、自分がチームでベテランと言われ始めたことでありがたいと思う一方ふと危機感を抱き、もっと成長できるチームに異動すべきではないかと考えるようになりました。そんな中で今のチームのポジションが空いたと伺い、マネージャーとの1on1を通して成長できそうだと感じたため異動を決意しました。前のチームのマネージャーにも快く送り出していただき、感謝しかありません。今後も様々な分岐点があるとは思いますが、今も常にマネージャーとキャリアパスについてディスカッションしており、今のところ見通しは明るいです。